月経前になると、仕事中や車の運転中に眠気が強くなる症状が出てくるので困っています。月経前症候群ではないかと思いますが、月経前症候群の症状と対処法について教えてください。
(35歳女性)
月経前症候群の主な症状としては、むくみや腹部の膨満感などの水分貯留症状のほか、頭痛、腹痛、腰痛などの疼痛症状、食欲不振、めまい、倦怠感などの自律神経症状、 情緒不安定、睡眠障害などの神経症状があります。
対処法としては薬物療法と非薬物療法があります。薬物療法は対症療法(利尿薬、鎮痛剤など)、ホルモン療法(低用量ピル)、向精神薬(抗うつ薬)に分類されます。
非薬物療法としては、症状を調査して、その成り立ちをよく理解し、食事、運動、リラクゼーションなどにより生活習慣を改善します。 本疾患に当てはまるような症状が現れるようなら、婦人科を受診するのがよいでしょう。
ほてりや肩こり、イライラなどさまざまなからだの変化や不調を感じることが増えてきました。更年期を快適に過ごすための方法や心構えについて教えてください。
(50歳女性)
更年期障害の程度は、本人の性格、精神状態、周囲の環境などから影響を受けます。まずは、生活習慣・生活環境の改善を図るのが基本です。
のぼせ、ほてり、発汗などを中心とする自律神経失調症には、薬物療法が中心になります。
一方、社会心理的要因により誘発されると考えられている精神症状性更年期障害に対しては、薬物療法と精神療法が有効です。
更年期障害の疑いがある時は、専門医の診察を受け、まず血液ホルモン検査をすることをすすめます。ご自身で判断し、市販薬や民間療法に頼るのは禁物なので、正しい診断を受けるようにしましょう。